薄毛が気になるときは、できるだけ髪にいい栄養素を意識的に摂取したいものですよね。
では、育毛のためにすべき食生活とはいったいどのようなものなのでしょうか。
髪にいい栄養素ってあるの?
昔から、ワカメや昆布などの海藻を食べると髪が増えたり黒くなるという話をききますよね。
でもこの説には医学的な根拠は全くないんです。
もちろん海藻類はミネラルが豊富ですので、体にいいのはもちろん髪にも良いのですが、かといってワカメや昆布だけを食べればよいということはありません。
そもそも「髪の毛に良い食べ物」という特定のものがあるわけではなく、あくまでバランスの良い食生活が大切といえます。
髪にいい3大ミネラル
髪の毛はケラチンというたんぱく質でできているのですが、その原料となるたんぱく質は食べた物から摂取します。そしてその摂取したたんぱく質がアミノ酸に分解されて、その後ケラチンに合成されているのです。
このケラチンに再合成するために欠かせないのが、ビタミンとミネラルなのですが、髪の毛を生み成長させるために特に重要なミネラルはこの3つです。
亜鉛
ケラチンを再合成する働きや、抜け毛を原因となる5αリダクターゼの働きを抑制してくれる働きがあります。
<亜鉛を含む食べ物>
牡蠣・レバー・チーズなど
鉄分
血液中の成分であるヘモグロビンが作られるために必要な鉄分。頭皮の血行よ良くするためには大切です。
<鉄分を含む食べ物>
レバー・アサリ・納豆・ひじきなど
マンガン
たんぱく質や脂肪の代謝のときに、ケラチンが合成されるのを助けてくれます。
<マンガンを含む食べ物>
しょうが・しそ・干しエビ・日本茶など
髪にいい大ビタミン
ビタミン類もケラチンの合成に必要ですが、とくに髪の毛の育成に重要なビタミンは以下の3つです。
ビタミンB群
体内でたんぱく質をアミノ酸に分解する際に使われるのがビタミンB。また、新陳代謝を促進する作用もあります。
ビタミンB6には亜鉛がケラチンを合成するのを助けたり、皮脂の分泌を正常に保つ働きもあります。
また、ビタミンB7(ビオチン)が欠乏すると白髪や脱毛の原因となります。
<ビタミンB群を含む食べ物>
肉類・魚類・卵・バナナ・アボカド・ナッツ類など
ビタミンC
アミノ酸の代謝に大事な役割を果たすのがビタミンCです。
<ビタミンCを含む食べ物>
柑橘類の果物・緑黄色野菜・キャベツなど
ビタミンA
皮膚を強くする働きがあるので、頭皮のためにはしっかり摂りたい成分。しかし過剰に摂取しすぎるとヘアサイクルが短くなってしまう可能性もありますので、取り過ぎには注意しましょう。
<ビタミンAを含む食べ物>
うなぎ・レバー・にんじん・かぼちゃ・ほうれんそうなど
まとめ
薄毛を防ぎ良い髪を育てるためには、特定の食べ物ばかりを食べるのではなく、バランスのよい食生活が大切なんですね。
体によい食生活が髪にもよいのだということが言えそうですね!